本リポジトリでは、Project PLATEAUの令和5年度のユースケース開発業務の一部であるDT23-05「3D都市モデル、BIMモデル、空間IDを統合した都市開発支援ツールの開発」において開発した「PLATEAU TwinLink」のソースコードを公開しています。
PLATEAU TwinLinkは、「3D都市モデル」、「BIMモデル」、「空間ID」を活用した都市開発支援ツールであり、都市計画の検討や都市開発のプロポーザル、建築設計の合意形成、シティプロモーションなど、まちづくりの各フェーズで利用することが可能です。
本ツールでは、一般消費者に不動産販売を行うデベロッパーやまちづくりの現場において住民説明を行う事業者(デベロッパー、まちづくり団体)、行政などのユーザーを想定し、直観的なUIによる操作を可能にするとともに、ハイクオリティのビジュアライゼーションを行っています。
本ツールは、不動産販売や住民説明の現場において、模型や映像、パンフレット等を使ったこれまでのプロモーションツールと比較し、一般消費者や一般住民に対して内容をより分かりやすく、魅力的に伝えることができるようになることを目指して開発されたものです。
詳細については技術検証レポートを参照してください。
本ツールの構築手順及び利用手順については利用チュートリアルを参照してください。
大分類 | 小分類 | 機能名 | 機能説明 |
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Unreal Engine Editor | デジタルツイン基盤インポート機能 | PLATEAU SDKによってUnreal Engineにインポートされた3D都市モデルの見た目の改善、最適化を行い、ツールへの組込みや実行時のツールUIの生成を行う。 | |
Runtime | 共通 | 管理者モード切替機能 | 管理者モードの有効・無効を切り替える。 |
建物ビュー | 階層表示機能 | LOD4建築物モデルについて、階層を選択して表示する。 | |
建物内部施設表示・管理機能 | 建物ビューで表示する施設の登録・管理・表示を行う。 | ||
建築物設計情報表示機能 | LOD4建築物モデルの各階層での間取りを画像として設定・表示する。 | ||
シティビュー | 周辺施設情報表示・管理機能 | シティビューで表示する周辺施設の登録・管理・表示を行う。 | |
共通 | 視点操作機能 | ビューポートでの視点操作を行う。 | |
シティビュー | 視点保存/切替機能 | 視点の位置・回転に名前を付けて保存する機能を提供する。また、保存された視点の位置・回転を適用する。 | |
経路案内機能 | 京王プラザホテルから周辺施設情報で選択した施設までの移動経路を表示する。 | ||
経路探索機能 | 選択した任意の地点間の移動経路を表示する。 | ||
属性情報表示機能 | 地物の属性情報を表示する。 | ||
空間IDテーブル生成機能 | オブジェクトを入力として空間IDテーブルへの登録を行う。 | ||
外部空間IDデータ連携機能 | リアルタイムの人流データを空間IDデータ化し、本ツールと連携する。 | ||
リアルタイムデータ表示機能 | 空間IDデータ連携機能から取得された人流情報を表示する。 | ||
静的データ表示機能 | ファイルとして入力された気象データを表示する。 | ||
GISデータ表示機能 | ファイルとして入力されたGISデータを表示する。 | ||
空間ID解析機能 | 選択した任意の地点の空間ID内のデータを統合的に表示する。 | ||
都市計画情報表示機能 | 経路探索・時間計測等、地理空間情報の分析・可視化・データ出力を行う。 | ||
建物ビュー | 色彩変更機能 | LOD4建築物モデルの色彩を変更する。 | |
シティビュー | アセット配置機能 | プリセットとしてあらかじめ設定された植生や都市設備等のアセットを3D 都市モデル内に配置し、位置・回転の変更、削除等の編集を行う。 |
種別 | 名称 | バージョン | 内容 |
---|---|---|---|
ソフトウェア | Unreal Engine | 5.3 | ツールをプラグインとして組み込むゲームエンジン |
ライブラリ | PLATEAU SDK for Unreal | 2.3 | PLATEAUの3D都市モデルデータをUnreal Engineで扱うためのツールキット |
3D空間ID共通ライブラリ | 1.0.0 | 位置情報と空間IDの相互変換及び操作をするための共通ライブラリ | |
shapelib | 1.5 | Shapefileの読み書きのためのライブラリ |
項目 | 推奨動作環境 |
---|---|
OS | Microsoft Windows 11 |
CPU | Intel Core i9-12900H以上 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3080 Ti Laptop以上 |
メモリ | 32GB以上 |
ネットワーク | 人流データ表示機能を使用しない場合はネットワーク環境は不要 |
ソースファイルは以下のフォルダに配置されています。
フォルダ名 | 詳細 |
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Content | Unreal Engineのアセット |
Source/ThirdParty | サードパーティ製ライブラリ |
Source/TwinLink | システムのコアモジュール |
Source/TwinLinkEditor | Unrealエディタ上で動作するモジュール |
Source/TwinLinkGizmo | 3DビューにGizmoを描画するモジュール |
Source/TwinLinkWidgets | ランタイムUIモジュール |
plateau-spatialid-bim | 人流データを利用するための空間IDサーバー |
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- PLATEAU WebサイトのUse Caseページ「3D都市モデル、BIMモデル、空間IDを統合した都市開発支援ツールの開発」: https://www.mlit.go.jp/plateau/use-case/dt23-05/
- 技術検証レポート: https://www.mlit.go.jp/plateau/file/libraries/doc/plateau_tech_doc_0070_ver01.pdf
- 利用チュートリアル: https://project-plateau.github.io/PLATEAU-TwinLink